Instate Tuition vs. Out of State Tuition って何?
州民授業料と非州民授業料
実は、アメリカの大学の殆どが(全部と言ってもいいくらい)留学生を金づるだと思っています。私立大学、大学院も同じく金づるだと思っています。
何故でしょう?
アメリカの公立大学(州立大学と群が費用を出しているコミュニティーカレッジ)にはin state tuition とout of state tuition という2つの授業料形態があります。
in state tuitionというのは、その州の住民(別の州に引っ越してもすぐにその州民認定してもらえません。)で収税を1年以上納めた人対象の授業料で、out of state tuitionは他の州の住人で、授業料が2−3倍ほど高く設定されています。
では、留学生はどちらに属するのでしょう?
アメリカに学生ビザで入国している留学生は永遠にout of state tuitionを払うことになります。公立大学の経営サイドからすると、一人州民が入ってくるのと、留学生が一人入ってくるのとではどちらが美味しいでしょう?
もちろん同じクラスをとるにしても2−3倍の授業料を払ってくれる留学生ですよね?
実際のところ、アメリカの大学で経営が苦しくない学校の方が少ないくらいですので、留学生は完全にビジネスとして捉えられています。(断言)
私立大学でもアメリカ人の学生は働きながら1学期に1クラスづつ取ったりすることが多いですが、留学生はF1ビザの条件としてフルタイム(学部だと12単位以上、院だと8−9単位以上)を毎学期取る必要があります。(International Officeで働いていた私の得意分野トピックです。質問あればお知らせください。)
大学側も留学生を入学させるだけではなく、もちろん留学生を支援する部署やサービス(チューターと呼ばれる家庭教師の様なサービスが無料だったり、英文のレポートの添削を提出前にしてくれるサービスだったり)を提供するのに費用もかかりますが、これらのサービスはアメリカ人の学生も利用しますので、留学生の世話だけにかかる費用というのはそれほどではありません。(実際の所、留学生は同じ国から来ている学生同士でお互いに助け合うことも多く、学校に助けを求めないことも多い)
もしも、あなたが行きたいと思っている大学が留学生の勧誘に力を入れている様であれば、本当の大学の狙いはどこにあるかを知っておいても悪くはないでしょう。
留学生を入れるその他のメリットとしては、大学ランキングに反映されることも見落とせないと思います。アメリカの学校はDiversityという多様性を重視します。(重視している様なふりをしておかないと差別的だなどと言われるので)
実際、大学ランキングの選考内容の1つに多様性が入っています。留学生を入れればお金も入る上に、多様性の幅が広い様に統計的に見せられるのも大学としては美味しいのです。