何とかなるって!

アメリカで高校時代の夏のホームステイから大学院留学を経てアメリカ永住。そして起業へと繋がる私の話

私がアメリカに住むのが好きな理由


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何でアメリカに住むのが好きなのかなとふと考えてみた。アメリカというより、ベイエリア限定かもしれないけど。理由の1つは普通に生活してるだけで、世界中から来ている人と知り合えることかも。世界の色々な文化に触れられて、面白い話を聞けること。

 

今回は思い出し笑いを今でもしてしまう、他の国から来た人との会話の話を書いてみます。ベイエリアにはインド人がいっぱいいます。ベイエリアの又の名はシリコンバレー。世界的に有名なIT系の会社がいっぱいあって、そこで働くインド人がいっぱいいます。2000年代初めに大学院で働いていた頃にあったインド人の大学院生、Mちゃん。彼女はエリートのインド人のフィアンセがベイエリアの有名校に留学するのに合わせて一緒にやって来て、自分は無名の大学院に通っている子でした。そのMちゃんからインドの事をいっぱい教えてもらいました。Mちゃんはインドのカースト制度の一番上のバラモンに属する層のインド人。ちなみに、一番上の層の中にもまた3−4段階あって、そのうちの一番上だと聞いてもないのに教えてくれたのは、やっぱりインド人独特の差別意識でしょうね。インド人同士では苗字でどの層に属するか分かるらしい。表立ってはカーストの層の話はしないけれど、他のインド人が何かやらかしたりしたらぽろっと差別的な発言が親しくなったら出るようになったのも面白かったな。そういう時はどういう意味か解説してもらってました。Mちゃんはどうやら無意識でそういうコメントを英語で私に言っていたらしく、本人はカースト差別なんか若い世代はしてないよーと思っていたらしくショックを受けていたのが不思議でした。いつも、「あのインド人め!」とか言ってるのを聞いて「お前もインド人やろ!外人から見たらお前も一緒じゃい!」と密かに思っておりました。

 

その彼女とインド料理を食べていた時の話。

右手だけでナン(平いインドのパン)を器用にちぎってカレーをすくって彼女は食べているのをみながら、私は両手を使ってナンをちぎっておりました。

私:「Mちゃん、右手だけでナンちぎるの難しくない?」

M:「練習したら難しくないよ」

私:「子供の頃に親から教えられるの?左手使ったら怒られたり?」

M:「そう。」

私:「日本のお箸の使い方をしつけられる感じと一緒かね?」

M:「そんな感じ。私、3歳くらいの時、左腕を背中に回した状態でロープでくくられて左手を使えないようにしてご飯食べてた。」

私:「ロープでくくる?それくらい左手をご飯の時に使うのはタブーな訳ね。みんなインド人ってそうやって育てられるの?」

M:「みんなそうやって育ったと思うよ」

 

などと言いながら私は左手とスプーンを使って食べておりました。左手をくくられるというのが強烈なイメージとして私の中には残っていました。その数ヶ月後、Mちゃんとフィアンセの彼と一緒に出かける機会がありました。その時に、MちゃんのフィアンセのA君と色々話しながらご飯を食べていました。A君はインド生まれで中学生からはスイス育ち。そのあとヨーロッパで人生のほとんどを過ごしているインド人らしくない人でした。

 

私:「やっぱり、インド人はみんな右手だけで上手にナンを千切って食べるよね」

A:「一応みんな右手だけでできるとおもいます」

私:「Mちゃんは小さい時に左腕を背中に回した状態でくくりつけられて躾けられたって言ってたけど、A君もくくられた?」

A:「いいえ。僕の両親はそんなことしませんでした。なりより、我が家には石鹸があったから」

私とA:大爆笑

M:無言で私とA君をにらんだ後、大爆笑

 

 

インドではトイレットペーパーをあまり使わず、左手で水を使って用便の後洗う習慣があります。なので、左手は不浄の手ということで右手のみで食事を食べる。いかにもヨーロッパ育ちでウィットにとんだA君らしい返しでしたが、今でも彼らに会うと思い出し笑いで盛り上がります。


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