何とかなるって!

アメリカで高校時代の夏のホームステイから大学院留学を経てアメリカ永住。そして起業へと繋がる私の話

消極的な日本人?


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今の若い人は内向きだ!とか、消極的で外に出て行きたがらないなどとメデイアで目にすることがありますが、本当でしょうか?

 

私はいわゆるベイビーブーマーの子供世代。昭和40年代後半、1970年代前半に日本で生まれました。1990年代初期から中頃まではまさに猫も杓子も日本からアメリカに遊学する時代でした。まさにバブルの真っ只中でした。アメリカの英語学校で石を投げれば日本人に当たるぐらいいましたね。クラスの半分以上が日本人などというのは当たり前でした。その後、バブルが弾けて日本経済が落ち込み、それと同じ頃からアメリカの大学の授業料がどんどん上昇しました。その相乗効果で日本人がアメリカの学校に遊学、留学が減ったのは間違いありませんね。今思うと、日本人が来すぎてただけかなと思うんですよね。

 

ESL業界で1970年代から英語を教えている友人に昔話を聞いたことがあります。1970年代って、アメリカの英語学校にはどこから生徒が来てたの?と質問したところ、今となっては意外な国の名前が上がりました。

 

1970年代:イラン

1980年代:スイス

1990年代:日本、韓国

2000年代:日本、台湾、韓国、タイ、ブラジル

2010年代:中国、サウジアラビア

2020年代:どこになるでしょう?

 

実際、10年ごとぐらいでどんどん変わっているんですよね。面白いと思いません?

2000年代は、インド人もぐーんと増えてアメリカの大学や大学院はインド人の数が爆発的に増えたんですけど、彼らは英語学校に行かずに直で学校に行くのでこの中には入ってませんが。

 

今、イラン人はほとんどいませんね、、、。これはビザがでないから。何しろ、アメリカが制裁しまくっているので、アメリカからイランにEメールは送れてもビザを申請するために必要な書類など送るのも一苦労。FedExや DHLで学校側も大事な書類を送ることが多いですが、どっちもイランにオフィスがない!(今でもないはず)

 

今となってはスイス人の英語学校に行っている学生など、私は1990年代まで遡ってもみたことないです。スイス人ってみんな英語喋ってるイメージがありましたが、どうやら1980年代くらいまではきっついドイツ語訛りの英語でそんなに流暢に英語を喋ってなかったそうです。ちなみに英語学校としては、スイス人はビジネスというか、お金にシビアすぎて仕事一緒にし難い人たちで、居なくなってホッとしたらしいです。

 

ちなみに、中国人が爆発的に増えたのは2008年からです。これは経済的なものもありますけれど、アメリカが中国人に対してビザの審査をかなり緩めたからでした。それまでは申請しても20%くらいの人しかビザがもらえていなかったのが、2008年から80−90%の人が貰えるようになったのが大きいです。アメリカの学校サイドもこれを逃がすなとばかりに中国人学生の勧誘が凄かったです。やりすぎると痛い目に合うよー。という声はかき消され、ガバガバ中国人を入れた学校はどうなったと思います?

 

偽成績証明書が溢れ、偽TOEFLスコア(替え玉受験いっぱい!スコア表に顔写真が載ってますが、同じメガネかけて同じ髪型で俯き加減の写真ではお手上げ状態!)で入学した英語のできない学生であふれかえりました。アメリカに来ても中国人ばっかりでつるんでる人が多すぎで、アメリカに来てからの英語力の向上もなく、いやー、あれはひどかった。

 

サウジもひどかった。本当に嫌われてました、、、あの人たち。

同じイスラム教徒からもボロクソに言われてたのが笑えます。ビックリしたけど。他のアラブ系やイスラム教徒曰く、サウジ人のせいでイスラム教が悪く誤解されているらしいです。あんなやつらと一緒にするな!とパレスチナ人の学生はいつも怒り狂ってました。サウジアラビアはアラブの春に対抗するために(懐柔政策)留学したいサウジ人みんなに奨学金という名のお金をばらまいてました、、、。

 

それで大挙してサウジ人がアメリカにやって来て引っ掻き回して去って行きました。

イスラム教の掟をことごとく破って滅茶苦茶な生活してましたが、イスラム教の国ではないアメリカでやったことは関係ないなどと、意味不明の説明をされました。

 

中にはこのチャンスを生かそう!という賢いサウジ女学生が数少ないですがいましたけど。彼女たちはもう国に帰る気は全くなくて凄い勉強して頑張ってましたね。結婚して旦那と一緒に来ているサウジ女性は何をしに来たの?というくらい隔離されてる人が多かったですね、、、。石油価格が暴落して、サウジの懐が冷えてからは、色々と奨学金に条件が付けられてあれだけアメリカ中を闊歩していったサウジ人が潮が引くようにいなくなったのも何だか不思議な光景でした、、、。

(ちなみに、中国人とサウジ人はどっちが金持ちかって競い合ってお互い馬鹿にし合ってるのを目撃したことがあります。目糞鼻くそを笑うというのはこのことね、、、っと変に感激したのを覚えています。)

 

それで、英語学校、どうなったと思います? 閉鎖、倒産、合併が相次いぎました。因みに、私の住んでいるサンフランシスコの民間英語学校、15年くらいの間に10校くらいから3校くらいまでに減ってしまいました。昔は各学校百人とか二百人とか学生いてたけど、今は残った学校も二十人以下とかしかいないらしいです。

ま、今まで暴利を貪り食ってた業界ですが、、、、。時代の流れというか、物の哀れって感じですね。

 

2020年代は、どこの国が英語学校の主役になるんですかね、、、。


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